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2018年6月9日

老化に伴うもの忘れ(記憶障害)と認知症の区分(鑑別)について

 厚生労働省によると、認知症高齢者の数は全国に462万人(2012年度時点)と推計されておりますが、団塊世代の全ての人が75歳以上の後期高齢者に達する2025年を皮切りに、日本は未曾有の「認知症社会」へと突入します。厚生労働省は、認知症の人が2025年には最大730万人にのぼると発表していますが、認知症予防軍とされる軽度認知症(MCI)の人も同じく2025年には580万人を超える見込みがあることがわかり、認知症高齢者の数と合計すると、総数は1300万人に達します。これは国民の9人に1人、65歳以上に限れば、実に3人に1人が認知症あるいは認知症予備軍の人になると言われており、日本は2025年には「認知症1300万人時代」を迎えることになります。

 

 もの忘れが気になり始めた時、「年のせいだろう」と思う反面、「いや、もしかしたら認知症になったのだろうか」などと心配になることがあるかもしれません。

 

 では、現在生じているもの忘れが、年齢相応のもの忘れ(正常老化によるもの忘れ)で、しばらく様子をみて問題ないものなのか、それとも認知症によるもの忘れで、何かしらの対応をしなくてはいけないものなのかをどのように判断したら良いのでしょうか。

 

 その際いくつかの注目すべき点が有りますが、今回は特に重要な二点に関してご説明いたします。まず一点目ですが病識の有無です。病識とは、自身にもの忘れの自覚があるかどうかという事です。もの忘れを自覚し、一人で外来を受診されたのであれば、認知症の可能性は殆どありません。逆にもの忘れ自体は軽くても、いやいや来院された場合、御家族に無理に連れてこられた場合は認知症の可能性が有ります。二点目ですが、認知症患者様の場合、出来事自体忘れていてそれを指摘しても強く否定する状態や、周囲の人の「古い事は良く覚えているが、新しい事を忘れてしまう」といった発言も参考になります。以上の鑑別点を表に示します。

 

老化によるもの忘れ

認知症によるもの忘れ

病識

あり

なし

健忘(もの忘れ)内容の中心

一貫した軽いもの忘れ

新しい出来事ほど失われる

出来事自体の健忘(もの忘れ)の有無

なし

あり

 以上、老化に伴うもの忘れ(記憶障害)と認知症の区別(鑑別)について簡単に述べました。

その他気になることなどがあれば、月・火・水と診察を行っていますので、いつでも来院頂けましたらと思います。

神戸市東灘区 医療法人明倫会宮地病院

心療内科・精神科医 根布 昭彦

 

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